マザーレイクフォーラム(1)参加にあたって〜釣り人による清掃活動

2017年8月26日(土)。
釣り人による清掃活動(団体名:淡海を守る釣り人の会)として、滋賀県のマザーレイクフォーラム「びわコミ会議」に参加し、午前の部の各団体による活動報告で清掃活動について発表する機会をいただきました。

 

 

マザーレイクフォーラム「びわコミ会議」とは…(公式HP http://mlf.shiga.jp/biwacomi より引用)

琵琶湖流域に関わる様々な主体が、お互いの立場や経験、意見の違いを尊重しつつ、思いや課題を共有し、琵琶湖の将来のために話し合うとともに、マザーレイク21計画の進行管理の一部を担い、評価・提言を行う場です。

びわコミの「びわ」は琵琶湖を指し、「コミ」は英語のコミュニティ(地域)、コミュニケーション(対話)、コミットメント(約束)の頭文字を指しています。

びわコミ会議は、運営委員会で設定されたテーマに基づき1年に1回開催しています。

びわコミ会議では、結論や合意を得ることに必ずしも固執せず、参加者の思いや課題を互いに共有することに主眼を置いており、お互いの考えの共通点や相違点を見出して、各自ができることを考える場となることを目指しています。」

 

なぜこのような大きな場で発表できたのか。それは、今年2月に「淡海の川づくりフォーラム」に参加し、マザーレイクフォーラム賞をいただいたことがきっかけです(そのときの模様はこちら)。

せっかくのこの機会に、5分間で、なにをお伝えすればよいのか。なにができるのか。

打ち合わせにあたって、コンセプト動画的なスライドを作成しました。その内容がこちらです(当日発表したものは時間の都合により構成を変更した短縮版です)。

 

ここで誤解してほしくないのは、私たちは清掃活動の見返りを要求するために活動しているわけではない、ということです。

清掃活動はあくまで、地域の方とつながるきっかけ作りに過ぎません。

滋賀県の外からやってくる釣り人が、ただ琵琶湖で釣りをして帰っても、その地域の方と知り合い、コミュニケーションをとれる機会はなかなかありません。

ある日突然、浜大津にゴジラが出現して、爆弾を積んだバスボートで一斉攻撃するよう要請を請けるなんてことは、現実には起こりえないし。

8月のある朝目覚めたら、自分の体が滋賀県の研究者さんの体と入れ替わっていて、協力して琵琶湖の秘密を解明するなんていう前前前世な展開も残念ながら、期待できそうにありません。

私たちの場合は幸運にも、清掃活動主催者の津熊さんが国土交通省ウォーターステーション琵琶の流域連携支援室にコンタクトをとったことがきっかけで、さまざまな団体の方をご紹介いただき、清掃活動にもご協力いただくことができました。

 

実際、今回のマザーレイクフォーラムでも、こんな出会いがありました。
午後の部のテーブル別ディスカッションで私たちのテーブルのテーマは(琵琶湖を)『つり「人」で活かす』だったのですが、このテーブルに参加してくださった地元の女性は、釣り人が残していくゴミに悩まされていて、でも釣り人に直接注意するなんて怖くてできなくて、

「私自身の憂いとまさに一致する発表内容だったから、このテーブルに参加しました」

と、おっしゃっていました。

顔を合わせて言葉を交わすことで、お互いの思いを語り、お互いの立場を理解して、ただ批判するだけでは生まれないプラスを生み出すことができるかもしれません。

今回のマザーレイクフォーラムでも、釣り人として温かく迎えていただいただけでなく、素晴らしい出会いや交流の機会があり、貴重な経験ができました。

その内容を、次回はレポートします。つづく。

夏の日の59・58 〜デスアダーリザードのマジック!

2017/7/28(Fri.)

なにかに追い立てられるように、琵琶湖に来た。

やるべきことが山盛りでそんな余裕はどこにもないと思いつつ、このところなかなか眠れず睡眠不足で、一日太陽を浴びてボートで踏ん張ってキャストし続けてくたくたになって何も考えずに深く深く眠りたかった。

 

釣果は正直、期待していなかった。今年、琵琶湖で最大の釣果はでっかいゴミだったし。

前回の釣行、ラスト一投のコリマグでとらえたドラマ魚は3回ネットに入りながら、なおも飛び出していったし。 

 

もういい。
今日はただ、リフレッシュしに来たのだ。そんな風に、気負わなかったのがよかったのかもしれない。いま思えば。

 

前日の夜、自転車で釣具店に走った。 雨上がりで蒸し暑くて汗だくになって、仕事も終わってないのに私なにやってんだろう、と思いながら。引きこもり生活で体もなまって、釣具店の階段を上るだけで息が切れる。

 

冷房の効いた店内でしばらくクールダウンしながら、一面に所狭しと並んだワームのパッケージをぼんやりと眺めていた。

 

明日、なにしようかな。

 

そのときたまたま視線を吸い寄せたワームが、ミラクルを引き起こすことになる。

 

もしあのとき、あの場所にいかなければ、いまの自分はなかった。

 

人生は、そんなことの連続。

 

だから、動いてみないと始まらない。

 

🐟

 

ありがたいことに、終日ローライトの予報。
放流量は150t(午後から50tに下がった)。5時スタート。

 

あさイチは、ガイド前田さんにおすすめしてもらった場所へ。

 

もはや習慣となっているクランクを巻きつつ、ときおりトップウォーターやビッグベイトも投げる。

 

なにも起こらないまま2時間半が経過。

 

まだ先は長い。ちょっと休むつもりで、普段はあまりやらないライトテキサスへ切り替え。

 

前日、ふと気になったワームはこれ。

デスアダーリザード。

 

3.5gのライトテキサス、一投目。

キャストして、フォールして、すぐ。トントン。食った! 

 

44センチ、ひさびさのテキサスフィッシュ!うれしーい♪

 

さらに。デスアダーリザードの尻尾に泡フレーバーをセット。期待が膨らむ、アワアワ効果!

 

少し移動して数投後、底についたかわからないままラインが手前に走った。

巻いて、あわせて、のった!

ジャンプ!でっかい!

なんどもジャンプ!悲鳴をあげながらなんとかネットイン!

 

58cm 3kg!自己記録更新!やっっったーーー!

 

ガイド前田さんにも手を振ってご報告(ちゃっかり前田さんの近くで釣っていたので)。いつもアドバイスいただきありがとうございます☺️ 

 

このあとが続かず、トイレ休憩を挟み、仕切り直し。
昼食は湖上で数分で済ませてとにかく釣る派!

 

奇跡的に穏やかな風に吹かれながらクランクやビッグベイトを投げるものの、不発。

 

さらに移動して、東岸へ。アオコだらけですごい色。

かろうじて、うっすらエビ藻が見えるくらいの、ど濁り。

 

果たして、こんなところに魚がいるのか…。

 

怪しんでいたら、夫がデスアダーリザードでキャッチ!

 

私もデスアダーリザードで、すぐに小バスが!
釣れる予感✨

 

ここで、風が強まる。底を取るのが下手な私には、厳しい展開。

 

でも今日のデスアダーリザードは。奇跡を起こしてくれる。

 

着底の前に、ラインが走る!!

 

巻いてあわせて、勢いあまってバランスを崩しバックシートから座席に転倒。それでもラインテンションはキープ!

ジャンプした頭がまた、でっかい!

ボート後方のエンジン下に潜られて四苦八苦。

ボート際で格闘ののち。

とったーーーーー!

59cm  3.3kg‼️

なんと、この日2回目の自己記録更新!3kgフィッシュx2本!

どちらもデスアダーリザード 3.5g テキサス+泡フレーバー!

 

ほんまやけくそになって琵琶湖に来て、どうせ今日も釣れないと思ってやさぐれてたのに…!

じわじわ泣けてくる。

来てよかった………!

来てよかったーーーー!

 

まだ釣れそうだったけど、遠くの雷鳴が聞こえてきて、すぐさま撤収。

 

 

‪雷雨の気配を感じて16時にあがったけどほんま嬉しかった最高の一日✨ 今日は #デスアダーリザード さまサマー❗️🌞 ライトテキサスでひょろひょろ生えているエビ藻狙い。58cm3kgに加えてアオコだらけのど濁りゾーンでも59cm3.3kgが釣れた🐟 全部フォールで食ってきたのでテキサス下手くそな私でも釣れる😊 動画も投稿したけどこの動きのピロピロ感がツボにはまってしまった笑 #うれしい #happy #感謝 ‪#deps #バス釣り #琵琶湖 #デスアダーリザード‬ #deathadderlizard #bassfishing #fishinglure #lakebiwa #texasrig #デプス #sidewinder #bulletshot #inertia #zpi #metanium #shimano

Ai Tashiroさん(@ai9innings)がシェアした投稿 –

 

 

高速に乗る頃には意識を失い

 

 

深い深い、眠りのトンネルを抜けると

 

 

そこは

 

 

ココイチでした。

 

 

幸せフルコース。ありがとう🍛✨

 

 

目の前にあるやるべきこととか。

そこらへんでぐちゃぐちゃになってることとか。

避けようもない現実とか。

現状がいい具合に変わった訳でもなんでもないけれど。

 

それでも。

 

昨日までの自分を、越えられた。

 

この歳になってもそんな実感を得られる、幸せ。

 

 

 

なにかに追い立てられるように、琵琶湖に来た。

 

魂が震えるような、感動を求めて。

 

 

しずくくんが、泣いた日。~釣り人による清掃活動

 

釣り人による清掃活動を支援してくださっている国土交通省ウォーターステーション琵琶の twitter アカウント、しずくくん
(複数の職員さんで運営されています)

琵琶湖での釣りにも影響する瀬田川洗堰の放流量をつぶやいてくれるので、フォローしている釣り人も多いはず。

実はしずくくんは以前、釣り人に対して「怖い」という印象を持っていたそうです。

みんなサングラスをかけていて、無言で愛想もなく、立ち入り禁止の旧洗堰の柵を乗り越えて侵入し、釣り糸やタバコの吸殻などのゴミを放置して帰るからです。

 

 

でも、清掃活動を通じて私たちと交流するようになり、マナーが悪いのは一部の釣り人であること、サングラスは偏光グラスで、水中がよく見えるようになるので必須であることなどを知り、印象が変わった、もっと早く声をかければよかった、と言ってくださいました。

見かけた釣り人とも気軽に挨拶を交わすようになったそうです。

流域連携支援室の名のとおり、地域の人々の交流を支援しているしずくくんは、もっと私たち釣り人のことを知ろうと、バス釣りの雑誌や新聞をわざわざ購入して読んだり(当然よくわからないカタカナだらけ)、動画を観てくれています。

以前ブログに書いた、琵琶湖博物館研修会でもお世話になりました。

そんな風に私たち釣り人を応援してくれているしずくくんに、ある日、事件が起こりました。

その日もしずくくんは釣り人を見かけて、「釣れてますか?」と声をかけようとしました。

その瞬間。

その釣り人は、くわえていたタバコをそのまま瀬田川に放り捨てたのです。

よりによって、瀬田川を愛するしずくくんの目の前で。

怒りに震えたであろうしずくくんは早速その模様をツイートしようとしました。

でも、投稿ボタンを押すのをためらったそうです。

一緒に清掃活動をしている、私たちの顔が浮かんだからです。

こんな投稿をしたら、せっかくみんなで頑張っているのに、釣り人のイメージを悪化させてしまうのではないか、私たちが悲しむのではないか、と。

半日経って、仕事を終えて帰る直前に投稿ボタンを押したそうですが…

 

悲しみを抑えきれなかったしずくくんは、泣きながら清掃活動のメンバーに連絡をくれました。

みなさんがせっかくがんばっているのに!ごめんなさい!悔しい!!と。

そこまで釣り人のことを思ってくれて、本当にありがたかったです。もう、こんな風に泣かせたくはありません。

 🐟

2017/05/28。そんな心優しいしずくくんと釣り人が大津市唐橋公園に集まり、第10回釣り人による清掃活動が行われました。

釣り人による清掃活動主催者の twitter アカウントはこちらです↓

 

今回から横断幕も加わりました。琵琶湖南湖のディープホール、わかりますか?笑

 

清掃活動の後は、しばし交流タイム。
ただゴミを拾うだけでなく、一般の釣り人も釣りを生業とする人も、現状を変えたい有志として出会い、交流する貴重な機会にもなっています。

アメリカで開催されるバス釣りトーナメント参戦に向けて渡米直前のキムケンさんの姿も。荷造りまだだそうです笑

 ハンドメイド ルアーを中心に扱うWebショップ STUDIO SORAさんも参加してくださいました。

左からガイド前田さん、DRTの藤原さん、DRT代表の白川さんキムケンさん。

 

地元の漁協の方や住民の方、自治体の方と触れ合うきっかけも生まれています。

さらに今回は、京都新聞の方が取材に来てくださいました。ありがとうございました! 

 

その後。

釣りを勉強していたしずくくんが、この日ついにバス釣りデビューを果たしました🐟✨

もちろんこの場所、ウォーターステーション琵琶の瀬田川洗堰前で。

キャストもみごとにきまり、動画を観てイメトレしていた効果はあったかも!

偏光グラスを試してもらうと
「水の中めっちゃよく見えますね!」
と感動✨

竿先が入り込むククッというアタリも!

次にしずくくんが涙を流すのはきっと、初バスをキャッチしたときに違いありません。

解散後も地元で日が暮れるまでひとりキャスト練習に励み、刻々と変化する夕景に目を奪われ、

釣りを始めたから、今まで知らなかったこんな風景に出会えたのだな

と感動したそうです。

私たちも清掃活動を通じてしずくくんと出会えたおかげで、視野が大きく広がりました。
→「奇跡を生んだ勇気~淡海の川づくりフォーラム

 

釣り人から見て、乗り越えられない深い溝があると思い込んでいた場所に

実は豊かな水が流れていて

お互いに行き来できるのだということを

もっと信じて、伝えて、広げていきたいです。