しずくくんが、泣いた日。~釣り人による清掃活動

 

釣り人による清掃活動を支援してくださっている国土交通省ウォーターステーション琵琶の twitter アカウント、しずくくん
(複数の職員さんで運営されています)

琵琶湖での釣りにも影響する瀬田川洗堰の放流量をつぶやいてくれるので、フォローしている釣り人も多いはず。

実はしずくくんは以前、釣り人に対して「怖い」という印象を持っていたそうです。

みんなサングラスをかけていて、無言で愛想もなく、立ち入り禁止の旧洗堰の柵を乗り越えて侵入し、釣り糸やタバコの吸殻などのゴミを放置して帰るからです。

 

 

でも、清掃活動を通じて私たちと交流するようになり、マナーが悪いのは一部の釣り人であること、サングラスは偏光グラスで、水中がよく見えるようになるので必須であることなどを知り、印象が変わった、もっと早く声をかければよかった、と言ってくださいました。

見かけた釣り人とも気軽に挨拶を交わすようになったそうです。

流域連携支援室の名のとおり、地域の人々の交流を支援しているしずくくんは、もっと私たち釣り人のことを知ろうと、バス釣りの雑誌や新聞をわざわざ購入して読んだり(当然よくわからないカタカナだらけ)、動画を観てくれています。

以前ブログに書いた、琵琶湖博物館研修会でもお世話になりました。

そんな風に私たち釣り人を応援してくれているしずくくんに、ある日、事件が起こりました。

その日もしずくくんは釣り人を見かけて、「釣れてますか?」と声をかけようとしました。

その瞬間。

その釣り人は、くわえていたタバコをそのまま瀬田川に放り捨てたのです。

よりによって、瀬田川を愛するしずくくんの目の前で。

怒りに震えたであろうしずくくんは早速その模様をツイートしようとしました。

でも、投稿ボタンを押すのをためらったそうです。

一緒に清掃活動をしている、私たちの顔が浮かんだからです。

こんな投稿をしたら、せっかくみんなで頑張っているのに、釣り人のイメージを悪化させてしまうのではないか、私たちが悲しむのではないか、と。

半日経って、仕事を終えて帰る直前に投稿ボタンを押したそうですが…

 

悲しみを抑えきれなかったしずくくんは、泣きながら清掃活動のメンバーに連絡をくれました。

みなさんがせっかくがんばっているのに!ごめんなさい!悔しい!!と。

そこまで釣り人のことを思ってくれて、本当にありがたかったです。もう、こんな風に泣かせたくはありません。

 🐟

2017/05/28。そんな心優しいしずくくんと釣り人が大津市唐橋公園に集まり、第10回釣り人による清掃活動が行われました。

釣り人による清掃活動主催者の twitter アカウントはこちらです↓

 

今回から横断幕も加わりました。琵琶湖南湖のディープホール、わかりますか?笑

 

清掃活動の後は、しばし交流タイム。
ただゴミを拾うだけでなく、一般の釣り人も釣りを生業とする人も、現状を変えたい有志として出会い、交流する貴重な機会にもなっています。

アメリカで開催されるバス釣りトーナメント参戦に向けて渡米直前のキムケンさんの姿も。荷造りまだだそうです笑

 ハンドメイド ルアーを中心に扱うWebショップ STUDIO SORAさんも参加してくださいました。

左からガイド前田さん、DRTの藤原さん、DRT代表の白川さんキムケンさん。

 

地元の漁協の方や住民の方、自治体の方と触れ合うきっかけも生まれています。

さらに今回は、京都新聞の方が取材に来てくださいました。ありがとうございました! 

 

その後。

釣りを勉強していたしずくくんが、この日ついにバス釣りデビューを果たしました🐟✨

もちろんこの場所、ウォーターステーション琵琶の瀬田川洗堰前で。

キャストもみごとにきまり、動画を観てイメトレしていた効果はあったかも!

偏光グラスを試してもらうと
「水の中めっちゃよく見えますね!」
と感動✨

竿先が入り込むククッというアタリも!

次にしずくくんが涙を流すのはきっと、初バスをキャッチしたときに違いありません。

解散後も地元で日が暮れるまでひとりキャスト練習に励み、刻々と変化する夕景に目を奪われ、

釣りを始めたから、今まで知らなかったこんな風景に出会えたのだな

と感動したそうです。

私たちも清掃活動を通じてしずくくんと出会えたおかげで、視野が大きく広がりました。
→「奇跡を生んだ勇気~淡海の川づくりフォーラム

 

釣り人から見て、乗り越えられない深い溝があると思い込んでいた場所に

実は豊かな水が流れていて

お互いに行き来できるのだということを

もっと信じて、伝えて、広げていきたいです。

 

 

愛しさとせつなさと。〜Bass Fishing at Lake Biwa, April 24, 2017

 

2017/4/24(月)、今年2回目の琵琶湖。
今回はしかも、ガイド前田さんとの釣行!

昨年の4月もガイドしていただき、みごとな REAL ADJUST が目の前で展開され、感動したのでした。

そして前田さんといえば、話題のこの動画とか…

この動画とか…

ルアーニュースのこちらのロケとか…

 

ガイド前田さんLINEスタンプより)

 

「今年もロケ大成功ですごいですね!」

と前田さんに伺うと、
ゲストにどうにか釣らせなければならないガイドとは違って、ロケのときは自分の力を100%出せるので、実は楽な面もあるそうです。
爆風で釣れるエリアが限られたりして追い込まれるほどむしろ、スーパーサイヤ人のように本領を発揮している様子が映像からも伝わってきます。
これぞまさしく、プロ中のプロ!

 

でも。

 

ただでさえ厳しいことが予想される日に。

 

もしもゲストが、

 

ヤムチャに瞬殺されるレベルだったら。

 

そう。

 

私のことです💪

 

いつものように、タックルのチェックをしながら、開口一番に

「もうわかってるから朝から言っとくけど、今日は釣れない日!」

と断言されてしまい。高気圧、水温低下、スポーニング後と、さまざまな悪条件が重なってしまった模様。

そして、前田さんの予告どおり。

でっかいバスも魚探に映っているのに、ぜんっぜん食わない。

完全スルー。

 

ムシですか?(いいえ、魚です🐟)

 

底の釣りが得意な夫ですら、ブルフラットのテキサスでかわいいサイズのオスが数匹釣れるだけという厳しさ。

あまりの食わなさに、前田さんも、

「今年一番釣れない日💧」

と断言するほど。

私はずっとテキサスでがんばりましたが、爆風になると底を取れず…シンカーを重くしてもらったりして、やっと貴重なバイトが出たのにのせることができず、すっぽ抜ける有様。

ひとりノーフィッシュのまま刻々と時間は過ぎてゆき。

 

最後はSteezクランクに変えて底にぶつけながら巻きまくり、ものすごく出そうな雰囲気の中…

 

あたった!

 

持ってかれた!

 

ドラマ魚きた!!!! 

 

と興奮したのもつかの間、

 

めっちゃでっかい、ゴミでした😱(たっぷり水を含んだプリップリの袋)

 

いい、アタリだったよ… おまえ…。

 

なんかもうゴミと会話できそうなくらいの、

愛しさと切なさとゴミの重さと

 

そして無情にもタイムアップ。

・・・だけで終わるのはここまで読んでくださった方に申し訳ないので!

GoProで撮影した
釣れない日でもやっぱり釣っちゃう!ガイド前田さんのお手本フィッシュ映像!
どうぞ♬

 

厳しい前田さん計測でも余裕の55アップ!ガーサス‼︎

 

実は、翌日は同じエリアでまったく同じ釣り方で爆釣したそうで。

それが琵琶湖の怖さであり、面白さでもあり。

ほんまに奥が深すぎて、どこまでもはまってしまいます。

 

そんな深イイお話を、2017/5/13(土)は、兵庫県尼崎市にある釣り具のブンブン西昆陽(にしこや)店ガイド前田さんイベントでたっぷり堪能できそうです💕

今回も貴重なぶっちゃけトークが展開されることでしょう♬

ガイドの合間に、いつも湖上のゴミ拾いもおつかれさまです。
この日も、もちろん!

それにしても、ほんまにいいアタリでした、ゴミ笑

丸一日たっぷり、㊙️トークを交えつつレクチャーしていただき、ありがとうございました💕

 

琵琶湖博物館研修会~釣り人による清掃活動番外編

2017/3/11(土)。滋賀県草津市にある琵琶湖博物館に、釣り人による清掃活動のメンバ-が集まりました。

目的は、学芸員の方および県職員の方に琵琶湖博物館をご案内いただき、琵琶湖をとりまく環境や生息する生き物について、また滋賀県の取り組みや水産事業についてご教示いただくことです。

この研修会は、キムケンさんのご提案から企画が始まりました。また、長年にわたり琵琶湖と向き合ってきたdepsの奥村社長も参加してくださいました。

今回も年度末の大変お忙しい時期にもかかわらず、ウォーターステーション琵琶の武田さんに学芸員の方や職員の方をご紹介いただき、研修会の内容もすべて企画していただいたうえに、当日もいろいろとご説明いただきました。
いつも本当にありがとうございます!

 

琵琶湖博物館のテーマは「湖と人間」。

人はもちろん、さまざまな生き物の営みと密接に関わっている琵琶湖。湖上で釣りをしながら変化を感じることはありますが、知らないことがたくさんあるはずです。

館内はとても広いのですべてを見て回ることは難しく、2階C展示室の「湖のいまと私たち」からスタートしました。

このゾーンは、琵琶湖博物館学芸員の澤邊(さわべ)さんにご案内いただきました。

 

こちらの床は、琵琶湖から大阪湾まで、約20年前に撮影した航空写真。当時は大変な労力がかかったそうです。

自宅やボートハウスを探したり、いまの琵琶湖と比べたり。記録がちゃんと残されているおかげで、時の流れと変化を実感できます。

琵琶湖から、瀬田川、宇治川、淀川、そして、大阪湾へ。
人や生き物の暮らしを支える水が運ばれています。

 

続いて、ヨシ原の世界。

水ヨシと、それよりも背丈のある陸ヨシの違いがわかるように展示されています。

ヨシは地域のお祭りの松明や伝統的なヨシ葺き屋根にも使われています。

ヨシ葺き屋根の寿命は40年くらいで、水がしみこまないようにするのが職人さんの腕の見せ所だそうです。近年はヨシが減少してしまい入手するのが難しくなっています。

こんなかっこいい照明にも!

澤邊さんのお話では、かつては山林から田んぼ、ヨシ原、琵琶湖までがひとつづきの湿地帯のようになっていたけれど今はそれが分断され、ヨシも生育しにくい環境になっているそうです。ヨシを増やすための取り組みも行われています。

展示のあちこちに、「におってみよう」と「におい」推し!笑

スギ花粉の巨大模型も。

カワウの重さと、一日に食べる魚の量も体感できます。カワウは魚の居場所をよく知っていますよね。

 

1890年代の琵琶湖周辺の湿地の地図と、現在の地図を比較できるコーナー。埋め立てられて西の湖が小さくなり、その近くにあった大きな湖もなくなっていることがわかります。

釣り人としてはやはり、失われた湖を惜しまずにはいられませんでした。

ほかにも展示物が盛りだくさんで、観ていくだけであっという間に時間が経ってしまいます。

 

 

続いて、魚類専門の金尾さんに水族展示室をご案内いただきました。

こちらの水槽では、水面の高さが大人の目の高さに合わせられています。以前は水槽の外にヨシを展示していましたが、水槽の中に入れたことで魚が産卵しようとしたり、実際の琵琶湖に近い環境になったそうです。コイがヨシをなぎ倒してしまうので、突進しないように柵ももうけられています。

琵琶湖に通う釣り人は日々、琵琶湖の水位や放水量を気にしていますし、魚の産卵に与える影響もご存知の方は多いでしょう。
実際、現在は自然の摂理に反して、冬に水位を上げて、逆に夏には下げているので、魚の産卵に悪影響があるそうですが、流域の人々の暮らしに必要な水を確保するためにそうせざるをえないそうです。
水位を操作する権限も滋賀県ではなく国が持っていて、滋賀県だけの都合で操作できないようになっています。

その他にも、魚の産卵パターンは大きくわけて5種類あるとか、漁法の解説とか、専門家ならではの解説を伺うことができました。

琵琶湖博物館を訪れたのが初めてというのは参加メンバーの中で私だけだったのですが、個人的にこみあげるものがあったのは、やはり、この展示です。

オオクチバス。

その上には。

「連れてこられた生き物たち」

 
もちろん迷惑な存在なのでしょうが、ことさらに悪者扱いされているわけではありませんでした。先入観のあまり、今まで足を運ばなかったことを後悔しました。

 

清掃活動を通じてコハクチョウを愛する会の方とつながることができ、鳥たちへの関心も以前より高まりました。

 

澤邊さんと金尾さんにはランチタイムもおつきあいいただき、わたしは初めてブラックバスを食べました。バスとビワマスを揚げた「湖の幸の天丼」。くさみもなく、あっさりした味。美味しくいただきました。

鮒寿司を試食しつつ、金尾さんを囲んで魚や釣りトークに花が咲いていました。時間が全然足りないほど。

こちらのテーブルも、澤邊さんがビワマス釣りで爆釣した話や美味しいビワマス親子丼の話で盛り上がりました。
 

 

午後からは会議室に移動して、琵琶湖博物館の取り組みや滋賀県の水産事業についてお話を伺いました。

民間企業出身というご経歴にはじまり、アメリカでの釣りの経験や、環境学習センターをぜひ活用してください、というお話をしてくださった山本さん。

琵琶湖博物館では、さまざまな情報発信やボランティア活動の支援、環境学習教材の貸し出しなども行われています。

 

続いて、実はかつて外来魚の駆除を担当していたという山本さんにバトンタッチして、琵琶湖の環境や水産事業について写真やデータを示しながらご説明いただきました。また、ご専門の冷水病や鯉ヘルペスについても解説してくださいました。

 

80年代には琵琶湖での鮎の漁獲量が一番増えていますが、これは漁具や漁法の進歩も関係しているそうです。

琵琶湖の水中の温度。夏は表層と底の温度差が激しいのがわかります。

 

そして、避けては通れぬ外来魚駆除の取り組みについても。

ここで

「バスは減ってますか?」

というご質問をいただき、こちらからは「実感として、南湖で大きなバスは減って釣れにくくなった」という意見が出ました。

さらに、原因不明だけど雷魚が大量に死んでいたことがあったとか、湖上で実際に経験したことをお伝えしたり、今後たとえば調査活動や、減少しつつある漁師さんをなんらかの形でサポートするとか、釣り人が協力できることはないだろうか、などの意見交換も行われました。

一日を通して、琵琶湖博物館の皆様がバスアングラーである私たちにとても気を遣ってお話ししてくださっていることがひしひしと伝わってきて、本当にありがたかったです。

長時間にわたってご説明いただき、ありがとうございました!
時間がまったく足りないほど夢中になって拝聴しました。

今後、学芸員の方や職員の方にもご協力いただいて、琵琶湖博物館でのイベントも企画したいという意見も出ました。ぜひ実現したいです。

琵琶湖博物館のチケットにも書かれています。

っくり

くわく

んにちは

(タテに読むと琵琶湖!)

驚きや興奮とともに、知的好奇心を満たしてくれる琵琶湖博物館。

今後、もっとお互いに知る機会が増えるとうれしいです。

みなさまも休日は、ぜひ。琵琶湖博物館へ!

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