マザーレイクフォーラム(3)各団体の活動報告〜釣り人による清掃活動

 

前回までの2回の投稿で、開始からようやく1時間経過という非常に濃いマザーレイクフォーラムびわコミ会議。まだまだ続きます。

●「釣り人による清掃活動とは」

 

いよいよ、私たち「釣り人による清掃活動」(淡海を守る釣り人の会)の発表。発表時間5分間+質疑応答5分間です。

1年半あまりの活動内容をお伝えするため、スピーチ+スライドで3分間、動画で2分間という構成にしました。

先日YouTubeで公開した「釣り人による清掃活動」の動画は4分間の完全版です。

 

このうち「他団体・個人による清掃活動」のスライドを、もっとじっくり見ていただけるように質疑応答の時間に回し、7月以降の活動をカットし、全体の速度をあげてなんとか時間内に収めることができました。 

以下、発表を担当したのは「淡海を守る釣り人の会」代表の津熊(つくま)さん です。  

「釣り人による清掃活動は「水辺での笑顔作り」の活動として2015年12月に二人から始めました。当初はなかなか人数も増えず、自分たちの家族を連れてきたりして10人前後で、二ヶ月に一回のペースで清掃活動を行なってきました」

「活動をしながら、どうすればこの活動を広げていけるのか、どうすれば滋賀県の方々に見てもらえるのか、認知してもらえるのかを、常に試行錯誤していました」

「そんな地道な活動を続けていた時にウォーターステーション琵琶からSNSに投稿された(釣り人のマナーに関する)写真を見ました。これはどうにかしなくてはと思いウォーターステーション琵琶にお叱りを受ける覚悟で「我々と一緒に連携して清掃活動をやりませんか?」とメールを出しました。翌日、私としては驚きのご快諾というお返事をいただきました」

「それがきっかけとなり、2017年1月に瀬田川の唐橋公園にて瀬田川リバプレ隊や草津湖岸コハクチョウを愛する会、びわ湖河川レンジャーのみなさんと釣り人との初の連携協働による清掃活動を開催しました」

「総勢26名も参加していただき、とても感動できる、思い出深い清掃活動となりました」

「その一週間後にはこちらもウォーターステーション琵琶より提案いただいた「淡海の川づくりフォーラム」に参加しました。
特筆する成果もなく、用意できるのは信頼関係を築きたい想いだけです。今度こそ絶対にお叱りを受けるとドキドキしていたら 」

「せん越ながら驚きのマザーレイクフォーラム賞をいただく事になり、今日この場に立たせていただくことになりました。本当に感謝いたします。我々を受け入れてくださり誠にありがとうございます」

「受賞後に行った草津、志那での清掃活動ではさらに参加者が増え、46名も参加いただきました。今ではのべ170名もの方に参加いただいています。

連携の範囲を少しずつ広げていき、今後もびわ湖に感謝と恩返しの気持ちを忘れず活動を継続していく所存です」

 

 

 「以上です。ありがとうございました」   

以下、質疑応答のやりとりです。

川本勇さん(以下、勇さん)「いやー、釣り人という、環境保全とは対峙するような団体がしょっぱなを飾ってくれました。ここからデータマン、ゆうちゃん、ちょっとデータを補足してもらえますか」

滋賀県琵琶湖環境科学研究センター佐藤祐一さん(以下、佐藤さん)「はい、では釣りというか、ゴミに関するデータを私のほうで補足させてもらいます」

湖岸のゴミに関するデータは意外にもあまりないそうで、今回ご紹介いただいたのは滋賀県立大学の研究室で調査された以下のデータです。

「湖東地域における湖岸散在ごみ調査」

調査地点:彦根市犬上川河口付近(約300m)

調査期間:2002年6月3日~11月3日

調査方法:
・堆積域3地点と浸食域3地点で毎日調査(調査区間の汀線に存在しているゴミを全て採取)
・持ち帰り後、洗浄・乾燥

ゴミ総個数:50,150個

→湖岸線1mあたり、1日平均1.08個のゴミが漂着

 

佐藤さん「1日あたりですから、1年間にすると、1mあたり365個のゴミが漂着するということになります。非常に多くのゴミが彦根市に集まっていることがわかります。

分類しますと個数が圧倒的に多いのはビニール・プラスチック類でした。次に多いのは発泡スチロール・金属類。
ビニール・プラスチック類ってなにかというと、一番多かったのがシート片、ビニールシートの破片ですね。その次が食品包装とかお菓子の包装など。6番目にタバコの包装、8番目にタバコ。
釣りの関係で見ますと、下の方にルアー・疑似餌があります(0.2%、29番目)。

個数ではなく重さで見ると一番多いのは雑貨類、その次がペットボトル、プラスチックの破片と続きます。これだけいろんなゴミが捨てられているんだなというのがわかります」

勇さん「それを釣り人が、しっかりと清掃してくれていると!またTシャツがすごいね、琵琶湖野郎!攻撃的な感じ(笑)」

(「琵琶湖野郎」の由来は、びわ湖でバス釣りガイド業をしつつアメリカのバス釣りトーナメントにも参戦中のプロアングラー、キムケンこと木村建太さんのいわばキャッチコピーであり、琵琶湖愛を表していると、当日の懇親会で補足説明させていただきました。キムケンさんのオフィシャルサイトはこちら) 

勇さん「ただ、ちょっとやっぱり、場違いな感じがあったんですかね」

津熊さん「そうですね。だれかしら僕らの仲間的な人が、びわ湖の、こういう場に今まで参加したことがあるかと思ったら、だれも出てきてなかった… なんでやろ、やっぱり出てきたら怒られると思ってるからかなと」

勇さん「釣り人も琵琶湖のことを考えてくれるんやけども、琵琶湖を汚すとか、キャッチ&リリースの問題もあったし、いろんなところで、ちょっと、釣り人と環境というのが対峙しているような印象になられている。
でも、思い切って、四面楚歌なところに出てきていただいて、賞も受賞したと・・」

佐藤さん「やっぱり、そこに心打たれたというのはあります」
(2月の滋賀県「淡海の川づくりフォーラム」に関するブログはこちら

勇さん「皆さん、拍手してあげてください(会場から拍手)。肩身の狭い思いしてたんやなぁ」

津熊さん「はい。実際、今、スライドで流させていただいているんですけど、清掃活動ってあちこちでやられているんです。でも、みんな怒られると思っているのか、こういう場には出てこないんですけど…私が出てきて、おーなんかすごいことやってるな、じゃなくて、本当はみなさん、やってるんです」

勇さん「普通のことをやってるんやで、ということですね」

この質疑応答の間、水辺基盤協会さんをはじめとする各地の清掃活動のスライドを1枚あたり10秒でご覧いただいていました。

 この写真の使用をご快諾いただき、激励してくださったプロアングラーおよび釣り仲間の皆様、本当にありがとうございました。

 

ここで、淡海の川づくりフォーラムで審査員として参加され、今回もコメンテーターを務めていらっしゃるNPO碧い琵琶湖代表理事の村上さんにマイクが向けられました。

勇さん「淡海の川づくりフォーラムにも村上さんは参加されてますが、どうですか」

村上さん「淡海の川づくりフォーラムは賞をとるのが目的の会ではなくて、選考を通じてお互いの良いところを見つける、そういう会なんですけど、そこに来ていただいたと。あのときの印象は、みなさんおっしゃっていただいたとおり、あの…”めっちゃアウェー感ある”

勇さん「アウェー感。わかるわー」

村上さん「それでも、よく来てくれはったね、というところに、皆さんがすごく、感銘を受けられたと。

で、やっぱりバスのこと、バス釣りのことについて、皆さんいろんなお考えがあると思いますし、いろんなご経験もあると思うんですけど、そういう中でこう、なにか一個嫌な思いをすると、バス釣りするやつみなアカンみたいになってしまいそうなところを、顔と顔を合わせて、津熊さんのお人柄にも触れて、あ、こういう人もいるんやなと、ここからまた”つながり”ができたり、対話ができたりするのかなということを、感じさせていただいた。

そこがやっぱり、”つながり”ということをテーマにしているマザーレイクフォーラムとしては、先入観みたいなものをなくして、つながりを作っていただいた、ということに感謝を込めて、賞を贈らせていただきました」

勇さん「なるほど。もう今、ダイバーシティ、多様性というのは、びわ湖でも必要なことで、びわコミ会議長くやってますが、初めて、釣りの団体が来てくれたというのは、大きな一歩になるんじゃないでしょうか」

佐藤さん「はい、そう思います。ありがとうございました」

勇さん「これからも”琵琶湖野郎”で!がんばってください。ありがとうございました」

津熊さん「ありがとうございました」

(会場から拍手)

このように、びわ湖の環境保全に取り組む専門家、ボランティア団体、自治体の方々が一堂に会する年に一度のびわコミ会議で、10分間も「釣り人による清掃活動」の発表に割いてくださり、私たちが決してアウェー感を感じないよう、非常に気を遣ってくださいました。

淡海の川づくりフォーラムに続いて、このびわコミ会議でもあたたかく迎えていただき、本当にありがとうございました。

 
🐟

他にも3つの団体から活動報告がありましたので、ご紹介します。

●「トンボ79大作戦」~湖東地域のトンボを救え!

湖東地域で事業活動を行う旭化成株式会社、旭化成住工株式会社、積水樹脂株式会社、株式会社ダイフクの4社が連携した生物多様性保護の取り組みについて、生物多様性湖東地域ネットワークの松宮さんが発表されました。

 

– 湖東地域の生物多様性を保全すること、企業連携の取り組みをわかりやすくするため、指標種として琵琶湖博物館などの専門家にもご相談して「トンボ」を選定。

– トンボを選定した理由の1つ目は、水との関わりが深いこと。2つ目は環境の指標種とされていること。

– 滋賀といえばびわ湖、びわ湖といえば水ですが、トンボの繁殖や幼虫であるヤゴには水が必要とされ、トンボは水との関係が深く、また水中から陸へと、その成長の過程で多様な環境を利用することから、環境の指標種とされている。

– 滋賀県にとっても身近な動物で、琵琶湖文化館の屋根の上にもトンボが飾られている。

(釣り人には「たけし城」の愛称で親しまれている琵琶湖文化館のことです。かつて日本は秋津島と呼ばれ、その中心である滋賀県は、秋津がトンボ(蜻蛉)の古名であることから、日本を象徴するトンボをシンボルマークとしたそうです。湖上に出た方はぜひ琵琶湖文化館のトンボをご覧になってみてください)

– トンボ採集というのはとても楽しい作業なので、楽しみながら活動できる。

– 湖東地域には79種類のトンボが生息。

– トンボは減少傾向にあることが調査によりわかっているが、企業緑地とその周辺で46種を確認。そのうち希少種が7種。事業所内の緑地の貢献度が大きいことを裏付けている。

– 各事業所の環境に合わせて保全対象のトンボを選定し、その生態に合わせて緑地環境の維持、創生に取り組んでいる。

– 4社にとどまらず、さらに連携の輪を広げ、学区と連携して自然観察会を実施。

– このような生物多様性保全の取り組みを今後も発信していく。

 

今回も、データマン佐藤さんがデータを元に補足説明されました。

「滋賀県レッドデータブックからトンボだけのデータを抽出すると、近年絶滅の危機に晒されているトンボが増えてきているように見えます。ただ、情報が集まってくると増えているように見えるという側面もあるので、必ずしもトンボが危なくなっているとは言い切れないかもしれません」

特に最新の2015年のデータでは、絶滅種が2種、さらに希少種→絶滅危機増大種という絶滅に近づいたトンボが2種、報告されています。

 

勇さん「こういうマクロではないミクロの視点というのは面白いですね。「トンボからやろうや」というと、みんな戸惑いませんでしたか?」

松宮さん「それぞれすでにいろんな活動をされている中で、割と取り組みやすかったです。そして実際やってみると、トンボ採りって楽しいんですよ。大人がやっても楽しいです」

西嶋副知事のコメント(抜粋)

-目の付け所が良い。環境、水との関わりがわかりやすい。

-びわ湖は水資源であると同時に生物の宝庫でもある。びわ湖の生態系に何が起こっているか考えさせられる。

-異業種の企業が連携し、遊び心も大事にしながら取り組んでいる。また、本物の生物に触れていくということが大事。バーチャルな世界が多くなり、生き物を触った子供さんが少なくなっていることを心配している。滋賀県も体験学習をものすごく大事にして、本物の自然、本物の生き物との距離を忘れて欲しくない。それを企業が主体的に取り組むことが素晴らしい。

-琵琶湖再生保全計画でも多様な主体との連携を掲げており、それを実践していただいてる。

-近江商人の哲学は三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)。企業のステータスがますます上がり、有形無形のリターンがあるのではないか。学校とかネットワークも広がりつつあるというのが非常に嬉しい。本当にありがとうございます。

勇さん「企業も地域のことをやりだそうという、こういう時代がきた時、行政もお金がなくなって(笑)、ちょうどうまい具合に行政と企業が協働せなあかんという時代に入ってきて、こういう発表があるとまた嬉しいね」

佐藤さん「そうですね、企業さんにも関わっていただきたいですね」

 

🐟 

 

 ● ヨシと造形

続いて、葭留(ヨシトメ)の佐久川さんが、ヨシを使った造形について発表されました。

-普段は滋賀県近江八幡にある西の湖のヨシをとって屋根を葺く仕事に従事。

-20年前に大津市にある成安造形大で住環境にまつわるデザインを学ぶ中、その頃世界的にエコロジー、環境に負荷を与えないデザインが注目されるようになり、ヨシと出会った。

-しかしヨシの需要は減少傾向にあり、水質環境の悪化で良質のヨシが減少し、環境保全のために(質が悪くても)毎年ヨシを刈り取る必要がある。

→従来の製品に使えないヨシも含めて何かデザインできないか?

 →解決方法としての『造形』 

背もたれのないスツール

種を入れて種まきができるパッケージ

照明

 -環境系のイベントでヨシを使った環境演出を手がける。

 -ヨシで人が集まる空間をつくる。

-灯りで照らすと演出ができる。過去2回実施し、海外でも話題になり、イタリア、台湾、日本でディスプレイや空間デザインに関する賞を受賞。

-加工を工夫して、質の悪いヨシでも断面を使ったり、他の素材と組み合わせて室内装飾に活かす。

-加工方法が確立されていないヨシで造形に取り組み、ヨシでできることできないことをはっきりさせていこうとしている。

続いて、佐藤さんからヨシに関するデータが発表されました。

佐藤さん「まずヨシの群落面積は、平成3年頃は非常に少なかったんですけれどもその後植栽などが進み、徐々に増えてはきています。ただ、面積だけでヨシの良さを評価できないという意見もありますので、あくまで面積としてはこうなっているという風にとらえていただきたいと思います」

 

佐藤さん「水質が悪くなってきてヨシに良くないという話がありましたので、西の湖の水質のデータを引っ張ってきました。
左上から透明度、COD(科学的酸素要求度)、窒素、りんという風になっていますけれど、2005年くらいから透明度が下がって言ったり、CODが上がっていったり、りんの濃度が上がっていったりという形で、ここ10年くらい西の湖は水質は良くない時期が続いているようですね」

 

勇さん「ヨシは使わんといかんと。山と一緒、ファザーフォレストと一緒で。佐久川さんはデザイナーやからそういう使い方をしていると。
村上さん、ヨシの活用方法とか使い途について何かありますか」
(滋賀県では、びわ湖を支えているのは森林であるということで「父なる森林=ファザーフォレスト」の保全も推進しています)

村上さんからのコメント(抜粋):

-身近なものに活かしていくことが大事。建築で室内の天井や家の境の塀に使っている。

-先ほど発表された旭化成さんもタクシー乗り場の小屋の素材として使っている。ヨシの良さは、子供や素人でも加工がしやすいこと。その時も社員さんと一緒にヨシの皮むきをした。

-まず遊んでみる。活かすということのスタートはまず何かできないか考えてみることから。いろんな可能性を探ってもらえたら。プロにだけ任せるのではなく、みんなが使ってみて、面白さを見つけていくことが大事。 

-ちょうど、2017/9/23(土)24(日)、「西の湖ヨシ灯り展」を開催。公式サイトはこちら

勇さん「みんなでヨシを使えば、ヨシを切り取る必要も出てくるし、水質の保全にもつながるということですね。ありがとうございました」

 

微力ながら、淡海を守る釣り人の会の名刺も、びわ湖のヨシを使用しています。

 

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 最後に、滋賀県ビワイチ推進室の津田さんが発表されました。

● 自転車でバッチリ楽しむ滋賀・びわ湖~ビワイチサイクルツーリズム~

 

 

-滋賀県では今年度から「ビワイチ推進室」という組織ができた。ビワイチを通じて地域活性化を図っていく。

 関連記事:ビワイチ推進室長「滋賀から自転車文化を発信したい」 – cyclist 

– ビワイチ推進総合計画を策定し、県の取り組みだけでなく、民間事業者や地域の方々とどうやってビワイチを盛り上げていくかを考え、体制を作っていく。

-「ビワイチ」(”びわ湖一周”の略)とは、サイクリングやウォーキングの愛好家の間で自然発生的に生まれた言葉。

– びわ湖一周だけでなく、県内各地を周遊する「ビワイチ・プラス」を核に自転車観光を推進し、県の認知度向上や交流人口の増加を図り、地域活性化につなげていく。

– 「ぐるっとびわ湖サイクルライン」(193km)の選定。

– 多言語でのサイクリングマップの作成。

– 各施設へのサイクルスタンドの設置、県内の事業者と連携したサイクルサポートステーション(休憩所やトイレ)といった施設の整備。

– 案内役となるビワイチガイドの養成。

– サポートステーション、観光施設との連携。

– 米原駅に、全国でも唯一の新幹線駅直結のサイクルステーションを設置。それと同時に、ヤマト運輸と連携して乗り捨て可能な途中返却拠点を整備。回収して米原駅に返却し、自転車を整備する。

– 湖上交通との連携により、船に自転車を乗せる取り組み。

– ビワイチ体験者数の最終目標は15万人。数値目標よりも自転車で地域全体の盛り上げを図りたい。

– 自転車で安全に走行できるように環境整備も進めている。場所によっては路肩の拡幅工事も進めている。

道の駅でサイクリストにアンケートをとったところ、

– ビワイチを20回以上達成したというリピーターが多い。   

– 男女比では圧倒的に男性が多く(86%)、年代では40〜50代が多い。若い人は少ない。

– 都道府県で見ると滋賀県内が1/4。あとは京阪神、中京圏。

  – どこからでもスタートできるのはビワイチの強みであり、とらえどころがないという弱みでもある。

  – 宿泊していない方が多い。一泊二日の方はそこそこお金を落とすけれど、日帰りの方はほとんどお金を落とさない。施設見学料69円、つまりどこにも寄らずに帰っている!(場内から笑い) 

  – 地域住民の方々を巻き込むことが大事。ウェルカムの姿勢がサイクリストに伝わる。地域全体で自転車を飲み込んで文化にしていく取り組みが必要。

ビワイチに関連したデータとして、佐藤さんからびわ湖の「湖岸類型の分布」データのご説明がありました。

佐藤さん「私もビワイチ何回もしたことありますけれど、見るのはびわ湖の湖岸なんですね。
湖岸にはいろんな形態があって、びわ湖の湖岸が今どんな状態になっているかというと、南湖だと圧倒的に人工湖岸が多いんですけれども、北湖ですと砂浜湖岸が4割くらい。その次に山地湖岸、植生湖岸という形で、場所によっていろんな特徴がありますので、自転車は車と違って好きなところで止まって眺められますから、綺麗だなと思ったら立ち止まって眺めてもらったらと思います」

ビワイチの良さについて:

勇さん「達成感はありますよね。200kmくらいありますから」

津田さん「そうですね、あと自動車で走っている時とは違う風景が見られて、どこでも止まってゆっくり眺めることができます」

勇さん「来年集まった時に、ビワイチをしたという人が増えているといいですね。ありがとうございました」

 

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● 寄付金受領報告

3つの団体からマザーレイクフォーラムへ寄付金が贈られ、その受領式が行われました。

びわカンゴルフコンペ

プロゴルファー奧村竜也さん「ゴルフ場は木々の伐採とか農薬の散布をどうしてもしてしまっているので、ゴルフ場なくなったら僕もゴルフできないので、感謝の思いを持ってゴルフをしようと。
ゴルファーの方々とその思いを共有しようということで、チャリティーコンペを開催しており、勇さんに相談したところ、ぜひマザーレイクフォーラムにすべきだということで、去年寄付させていただきました。またこの場に立てて本当に嬉しく思います」

 

びわ湖チャリティー100km歩行大会実行委員会

上田さん「この大会は、長浜の豊公園をスタートして、びわ湖沿いをずーっと歩きまして、途中守山、草津は市街地を歩きますが、南郷の洗堰で折り返して、雄琴温泉をゴールにする100kmの歩行大会になっています。
夜通し歩き続けるので非常にハードな大会ではあるんですけれども、ゆっくりびわ湖の豊かな自然を感じながら、過ごすということは普段の生活ではあまりない機会かと思うんです。こういった大会を通じて、豊かな自然とか、自分の限界に挑戦できることを体感していただければ嬉しいかなと思います。
今回も800名参加していただけるんですけれど、約4割が県外の方です。そういった方々に、大自然の大切さとか、非常にきれいなものを、みなさんよくご存知かと思うんですが、そういったものをこれからも残していきたいし、全国の方に素晴らしい自然を感じていただきたいと思います」

 

Flower produce ichika (一花)

岩上さん「昨年に続きましてびわ湖のヨシを使ったフラワーギフトを母の日に販売しました。
今年は地産地消というキーワードを追加しまして、滋賀県産の素材にこだわりました。守山市のローズファームケイジさんの和バラ、野洲市の白井カーネーション農場のカーネーション、そしてびわ湖のヨシを使ったフラワーギフトを販売しまして、滋賀の魅力を全国各地に発送できました。
また今年もこの場に立ててよかったと思います。ありがとうございます」

勇さん「ありがとうございます。マザーレイク、母なる湖と母の日をかけ合わせてこういう企画をやっていただきました。そして我々アイデアでね、マザー、おかんおかんばっかり言うなと。親父もおるやないかと。ファザーフォレスト、6月にファザーフォレストのムーブメントをもっともっと盛り上げようと提唱しだしました」

佐藤さん「そうですね、母の日はマザーレイクにありがとう、父の日はファザーフォレストにありがとう、ということで、こういうキャッチフレーズをどんどん広めていって、みなさんがびわ湖あるいは山にちなんだものを買うというような、空気というか、雰囲気を広めていきたいですね」

 

マザーレイクフォーラムでは、寄付金を募集しています。詳細はこちら

マザーレイクフォーラム公式LINEスタンプの収益もマザーレイクフォーラムに寄付されます。ぜひご協力ください。

 

このように、多様な方々がびわ湖と関わり、さまざまな形で貢献されています。

私たち、釣り人がこのような場に立てたことに改めて感謝いたします。ありがとうございました。

これで午前の部は終了です。次回は午後の部についてレポートします。

マザーレイクフォーラム(2)びわ湖の現状〜釣り人による清掃活動

前回に続いて2017年8月26日(土)に大津市のコラボしが21で開催された第7回マザーレイクフォーラムびわコミ会議の模様をご紹介します。

お断り:かなりの長文です。ボケるところもありません。でも、びわ湖の現状を知る良い機会ですので、お読みいただければ幸いです。

当日配布資料と概要報告については、びわコミ会議のWebサイトに掲載されると思いますので、詳細はそちらをご確認ください。

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「マザーレイク♪マザーレイク♪」のBGMとともに登場したナビゲーターの勇さんこと川本勇さん 、そして滋賀県琵琶湖環境科学研究センターの佐藤さんとの息のあった掛け合いから、びわコミ会議は始まりました。

 

 

●マザーレイクフォーラム運営委員会委員長松沢さんからのご挨拶

 

– このびわコミ会議は、マザーレイク計画21の進行管理を行い、多くの団体とのつながりを築き、またそれぞれの活動を発表する場でもある。今回は、ベトナムからも参加していただいた。

– 第7回のテーマは「びわ湖を活かし びわ湖と生きる」。びわ湖をともに支えることの重要性について考える。

– びわ湖の価値を多くの人に知ってもらいたい。

– 琵琶湖周航の歌が誕生して百年。

– 今年は各地で多くの自然災害が起こっている。びわ湖は災害が少ないとはいえ決して例外ではない。

 

●滋賀県副知事西嶋さんからのご挨拶

– 1977年5月に赤潮の大発生があった。ちょうどその頃県庁に入って大変なショックを受けた。そのような課題を乗り越えてきたが、まだまだ多くの課題がある。

– 今年は未曾有の事態が起こり、鮎が不漁で、例年8tのところ、10t追加して18t緊急放流した。

– 外来植生物しかり、水草しかり、次々と問題が起こるけれども、そのびわ湖の問題をしっかりと踏まえつつ、同時にしっかりとびわ湖を活かし、次世代につないでいこうと、三日月知事はこれを「琵琶湖新時代」と名付けて積極的に進めようとしている。

– 琵琶湖周航の歌百周年を迎え、嘉田前知事をはじめ、いま非常に盛り上がっている。

– 「琵琶湖新時代」として、滋賀県は都道府県として初めてSDGs(エス・ディー・ジーズ:持続的な開発目標)を決めた。

滋賀県のSDGsに関連したびわ湖大津経済新聞の記事がありました)

 

●びわ湖への約束

びわコミ会議での特徴として、毎回参加者一人一人がこれから先1年間、びわ湖のために何をするか、「びわ湖への約束」(コミットメント)を書きます。

この会議のコメンテーターを務める三名の方が、昨年のコミットメントの達成状況を発表されました。

特定非営利活動法人「碧いびわ湖代表理事の村上さん:「使う人も作る人も、ともにびわ湖を思う素敵な石鹸を世に出す」。BIWACCAというブランドを立ち上げ、石鹸の試作まで進んでいるそうです。
いま寄付を募っています。ぜひご協力ください。→ https://www.facebook.com/biwacca/posts/367062933733282

 

・滋賀県立大学井手先生:「湖畔をもっと歩いてみる、今年こそ」。昨年は達成できなかったけれど、今年はよく湖畔を歩くことができました。

 

・滋賀県西嶋副知事:「湖との距離を近づける」
そのためには、食べること。鮒寿司を漬けたので、お正月に食べるのを楽しみにしています。

 

続いて会場にいる全員にアンケート。昨年のコミットメントを達成できたかどうか、手元の番号札で回答します。すぐにその場でカウントされ、目の前のスライドに反映されました。

約束を果たした…22%(27人)

果たせなかった…5%(6人)

昨年不参加…73%(88人)

私たちと同様に初参加、または昨年不参加の方が多いようでした。

達成できた方は、友達と一緒に観光してびわ湖の魅力を伝えたり、「びわ湖をもう少し好きになる」という約束どおり、びわ湖に出かけたりしたそうです。

今後自分は、びわ湖のために何ができるのか。

具体的な目標を宣言することで、日々の行動も変わってくるのではないでしょうか。  

 

 第一部(午前)みんなつながる報告会

 

司会のお2人によると、この1年のびわ湖関連のニュースとして

・蓮(ハス)が激減

・アオコがすごく増えて水道が臭くなった

・鮎が非常に不漁

・Fish1グランプリで県漁連青年会のビワマス親子丼がグランプリ受賞

・ビワイチが注目を集めニュースでも取り上げられたりした

といったことがありました。

 

●「びわ湖なう! ~この1年間のびわ湖のトレンドを徹底解説~」

滋賀県琵琶湖環境部次長の石河さんが、この1年間のびわ湖の状況として、3つのトピックを解説してくださいました。

1)びわこ虫の大量発生について

 

– 今年の春、びわこ虫が大量に発生。びわこ虫とは、オオユスリカやアカムシユスリカの成虫のこと。今年大量発生したのはオオユスリカ。

– 迷惑な虫のイメージがあるが、湖底の有機物を食べてくれて水質が良くなるという良い面もある。

– 大量発生には水草と植物プランクトンが影響している。水草やプランクトンは年によって増減するが、一昨年は水草が大量に繁茂し、去年は比較的に少なかった。すると逆にプランクトンが多くなり、ユスリカの幼虫が多く生き残った。

 

2)侵略的外来水生植物のオオバナミズキンバイについて

– 平成21年に赤野井湾で発見されて以来、増殖している外来生物。

– 増殖力が非常に強く、なかなか駆除しきれない。定期的な巡回、監視が重要。

– 瀬田川洗堰、鴨川など下流域にまで広がっていることが懸念されている。早期対応が非常に重要。

 

3)鮎の漁獲不振について

– 今年は鮎が漁期の初期から深刻な不漁で、4月下旬からやや回復したものの漁獲高の総量で見ても例年の6割止まり、サイズも小さい。

– びわ湖を周回するコースや横断するコースなど魚探で調べても平年より魚群数が少ない。

– 県では、例年8t放流しているところ、2倍以上の18t放流した(2013年の23tに次ぐ量)。

– 国立環境研究所の琵琶湖分室も去年できたので、そちらの協力も得ながら、現在原因究明中。

 

●『琵琶湖と暮らし2017』~指標で見る過去と現在~について

この指標の詳細はこちらをご覧ください。

以下、資料より抜粋します。

『琵琶湖は単に水をたたえる「水瓶」としてそこにあるのではなく、数多くの生きものが生息し、ま た私たちも日々その恩恵を受けて生活をしています。琵琶湖の水、生きもの、私たちの暮らしは密接につながり、影響し合いながら存在しており、どれか一つの側面だけをもって琵琶湖の状態を評価することはできません。しかしこれまで、琵琶湖の水質はどうか、魚はどうか、森林はどうかといった ように、個別に評価されることが普通で、全体を見て一体どこに根本的な問題があるのか、どこから手を付ければよいのかなどを話し合う機会やそのための資料はほとんどありませんでした。

平成 23 年度(2011 年度)に策定された「マザーレイク 21 計画(第 2 期改定版)」では、2020 の計画目標として「琵琶湖流域生態系の保全・再生」と「暮らしと湖の関わりの再生」を掲げています。計画の進行管理を行うための指標として、施策の進捗状況を表す指標(アウトプット指標)、および環境や社会の状態を表す指標(アウトカム指標)を設定し、これにより目標の達成の度合いを管理 していくこととしています。』

 

128の指標を通じて、私たちを取り巻く環境がどういう状況にあるのか、これまでどのような経緯をたどってきたのかがわかるようになっています。北湖と南湖でまったく違う、という場合はそれぞれ分けられています。

– 全体の傾向としては、琵琶湖や河川の水質状況は改善傾向が見られ状態は悪くはないものの、在来魚介類の漁獲量および希少野生生物の減少、水草の繁茂など悪化傾向も見られる。また、暮らしがよくなる一方で、一次産業従事者が減少している。

-富栄養化の時代ではチッソやリンを減らせば良くなると考えられ改善されたが、在来の生き物は戻ってくるどころか減っている。研究を進めているが原因がわからない。外来魚の増加や生息環境の悪化という直接的な影響だけでなく、水質そのものが食物連鎖を通じて生き物に影響を与えているという可能性も考えられている。

– 赤潮は減少してきているものの、植物プランクトンの種類は大きく変化してきており、漁網に異常な汚れが付着したり、湖底の泥質化などのデータも出てきている。

– 琵琶湖の生態系のバランスが崩れてきている。

– 生き物が住みやすく、人と魚が共存できる琵琶湖を目指して取り組みを進めている。

マザーレイクフォーラム運営委員会委員長の松沢さんも、

「55年漁師をやってきて、これまで経験がないことが起こっている。この広いびわ湖に、まったく魚がいない。4月の時点で鮎の漁獲はゼロ。鮎は一年魚なので毎年親魚を放流して、ある程度人工的に操作できるが、それでも獲れない。ハスもホンモロコも含め、在来魚の数がここ数年は右肩下がり、急降下していた。かつては網にお金にならない雑魚がかかって困っていたが、今ではその雑魚を探している時代になってきた。ガックリして病気になりそう。」

と、悲痛な思いを訴えられました。

 

この春は、何かお役に立てないかと、釣り人からの鮎の目撃情報をウォーターステーション琵琶の職員さん経由で滋賀県水産課の方に送っていただきました。湖上でなにか気づいたことがあれば、ぜひ情報をお寄せください >> 釣り人の皆様

 

・滋賀県立大学井手先生による解説

  「琵琶湖と暮らし2017 」28、29ページに、鮎の不漁について現時点での分析結果を掲載。

  結論を言うと、原因については、正直わからない。

  40年前の赤潮の話も出ましたが、かつては黒い工場排水や泡まみれの家庭排水が流れ込んでいて、そういった汚れた水さえ減らせば琵琶湖はきっときれいになるんだと、わかりやすかったが、結果として見たときに、それと同時進行的に進んでいたいろんな琵琶湖周りの行為によって、ある意味痛めつけられてきた琵琶湖の生態系のツケがいま現れてきているのではないか。

 

・滋賀県琵琶湖環境科学研究センター佐藤さんによる解説(抜粋)

– わからないとはいえ、どこまでわかっているのかを簡単にご説明すると、夏の間に雨が少なく高温が続き、川に水が少なく鮎が上れないと言う状況の中、9月末に台風による増水をきっかけに鮎の産卵時期が集中し、例年より産卵時期が遅れ、氷魚をとる時期にはまだ成長が十分ではなかったのではないか。

– それと関連するのかどうかわからないけれども、11月~1月くらいにかけてミクラステリアスというオーストラリア原産の非常に大きなプランクトンが大発生。これが非常に大きく、動物プランクトンなどは食べることはできない。その影響で動物プランクトンが食べやすいプランクトンが減ったかもしれない。その影響で動物プランクトンが減って鮎も減ったのではないか、という仮説がある。

– 動物プランクトンも全部が減ったわけではないし、鮎がそんなに選択的にとっているのかという疑問もあるし、過去にも鮎の産卵が遅れたことがあるがそんなことは起こらなかったし、これだけでもないしあれだけでもないと、どれが原因とは断定できない。

 

さらに、参加者の方が感じるびわ湖の変化についても共有しましょうということで、オオバナミズキンバイの駆除に取り組んでいる国際ボランティア学生協会IVUSAの学生さんからは、
「昨年しっかり茎を取ったはずのところでも今年また繁殖している。学生だけではなかなか対処しきれない部分もあるので、地元での体制づくりが必要ではないか」
という提言がありました。

 

また、70代の男性からは

「小学校の頃は浜辺に行ってヨシが繁っているところに4月5月にホンモロコが押し寄せてきて、タモですくってその日のおかずにできた。あの美味しいホンモロコが減ったのはなぜでしょうか。やはりヨシが護岸工事によりなくなって、産卵に押し寄せる場所がなくなって外来魚に食われてしまうのではないか。私はみなさんと一緒にぜひヨシを植えていきたい。」

というお話があり、滋賀県立大学の井手先生が

「ホンモロコの漁獲高が減った一番の原因は、やはり産卵の場所が減ってきたということです。県としてもヨシを造成していますので、一時期よりも増えてはきています。もう一つ疑われているのは、瀬田川の水位操作の問題でして、92年から琵琶湖本来の自然の水位変動とは真逆の水位操作を行っていて、普通は夏水位が高く、冬水位が低いんですけれど、それと真逆の夏低く、冬高くしている、特に春先から夏にかけて人為的に水位を下げていることで、卵が水面上に出て干からびてしまう、という理由があります。」

と解説されました。

漁獲高のグラフを見ると、確かに90年代半ばから突然、ホンモロコの漁獲高が激減しています。

 

この短時間の発表の中でも、気候の変化、外来生物、水草やプランクトン、水質、護岸工事など、幅広い観点で研究が進められていることがわかります。

 

次の団体活動報告に移る前に、再び滋賀県琵琶湖環境部次長の石河さんより、「琵琶湖保全再生計画」についてご紹介がありました。

– 平成27年9月28日「琵琶湖の保全及び再生に関する法律」が制定され(琵琶湖の法律の制定は悲願だったそうです)、去年7月に国の基本方針が決まり、その方針を受けて、県でも1年かけて議論や意見交換を重ね、3月末に計画を策定。

びわ湖保全再生課のページ から、「琵琶湖の保全及び再生に関する法律」についてさまざまな資料を参照できます。

概要の資料はこちらです。ぜひお読みください。 

5ページに「びわ湖と人との共生」とありますが、

「びわ湖を守る」と同時に「びわ湖を活かす」というキーワードが、お話の中でたびたび出てきました。

今年は17年ぶりに日本で、世界湖沼会議が開催されるので、このようないろいろな機会に、日本だけでなく世界にも、びわ湖の取り組みを発信していきたいとのことです。

 

そして、いよいよ、「びわ湖を活かす」にちなんだ団体活動報告。
トップバッターは、私たち。「釣り人による清掃活動」です。

隣で大きく深呼吸している代表の津熊さんに「過呼吸になるで」と突っ込む間もなく、Zさんと3人で前へ。

びわ湖の保全、再生、活用について語らうこの場で。釣り人である私たちは、一体どのように受け止められるのでしょうか。

 

つづく。

マザーレイクフォーラム(1)参加にあたって〜釣り人による清掃活動

2017年8月26日(土)。
釣り人による清掃活動(団体名:淡海を守る釣り人の会)として、滋賀県のマザーレイクフォーラム「びわコミ会議」に参加し、午前の部の各団体による活動報告で清掃活動について発表する機会をいただきました。

 

 

マザーレイクフォーラム「びわコミ会議」とは…(公式HP http://mlf.shiga.jp/biwacomi より引用)

琵琶湖流域に関わる様々な主体が、お互いの立場や経験、意見の違いを尊重しつつ、思いや課題を共有し、琵琶湖の将来のために話し合うとともに、マザーレイク21計画の進行管理の一部を担い、評価・提言を行う場です。

びわコミの「びわ」は琵琶湖を指し、「コミ」は英語のコミュニティ(地域)、コミュニケーション(対話)、コミットメント(約束)の頭文字を指しています。

びわコミ会議は、運営委員会で設定されたテーマに基づき1年に1回開催しています。

びわコミ会議では、結論や合意を得ることに必ずしも固執せず、参加者の思いや課題を互いに共有することに主眼を置いており、お互いの考えの共通点や相違点を見出して、各自ができることを考える場となることを目指しています。」

 

なぜこのような大きな場で発表できたのか。それは、今年2月に「淡海の川づくりフォーラム」に参加し、マザーレイクフォーラム賞をいただいたことがきっかけです(そのときの模様はこちら)。

せっかくのこの機会に、5分間で、なにをお伝えすればよいのか。なにができるのか。

打ち合わせにあたって、コンセプト動画的なスライドを作成しました。その内容がこちらです(当日発表したものは時間の都合により構成を変更した短縮版です)。

 

ここで誤解してほしくないのは、私たちは清掃活動の見返りを要求するために活動しているわけではない、ということです。

清掃活動はあくまで、地域の方とつながるきっかけ作りに過ぎません。

滋賀県の外からやってくる釣り人が、ただ琵琶湖で釣りをして帰っても、その地域の方と知り合い、コミュニケーションをとれる機会はなかなかありません。

ある日突然、浜大津にゴジラが出現して、爆弾を積んだバスボートで一斉攻撃するよう要請を請けるなんてことは、現実には起こりえないし。

8月のある朝目覚めたら、自分の体が滋賀県の研究者さんの体と入れ替わっていて、協力して琵琶湖の秘密を解明するなんていう前前前世な展開も残念ながら、期待できそうにありません。

私たちの場合は幸運にも、清掃活動主催者の津熊さんが国土交通省ウォーターステーション琵琶の流域連携支援室にコンタクトをとったことがきっかけで、さまざまな団体の方をご紹介いただき、清掃活動にもご協力いただくことができました。

 

実際、今回のマザーレイクフォーラムでも、こんな出会いがありました。
午後の部のテーブル別ディスカッションで私たちのテーブルのテーマは(琵琶湖を)『つり「人」で活かす』だったのですが、このテーブルに参加してくださった地元の女性は、釣り人が残していくゴミに悩まされていて、でも釣り人に直接注意するなんて怖くてできなくて、

「私自身の憂いとまさに一致する発表内容だったから、このテーブルに参加しました」

と、おっしゃっていました。

顔を合わせて言葉を交わすことで、お互いの思いを語り、お互いの立場を理解して、ただ批判するだけでは生まれないプラスを生み出すことができるかもしれません。

今回のマザーレイクフォーラムでも、釣り人として温かく迎えていただいただけでなく、素晴らしい出会いや交流の機会があり、貴重な経験ができました。

その内容を、次回はレポートします。つづく。