奇跡を生んだ勇気~淡海の川づくりフォーラム

 

2017/2/4(土)。インテックス大阪がフィッシングショーで盛り上がる頃。

ある釣り人の挑戦が、静かに始まっていました。

舞台は滋賀県。第10回淡海の川づくりフォーラム

琵琶湖や瀬田川を擁する滋賀県に、わたしたち釣り人は日々お世話になっています。

でも

古代湖である琵琶湖の環境、生息する貴重な生きものを守りたい方や、水辺での静かな生活を望む地域の方にとって、釣り人ははっきり言って、外来生物と同様に邪魔者とみられても仕方がない存在といえます。

釣り人としてなにかできることはないか

と模索している中、前回の清掃活動を通じた出会いをきっかけに、滋賀県の主催するこのフォーラムに参加し、清掃活動について発表することになりました。
今回もまた、国土交通省ウォーターステーション琵琶様の強い後押しをいただきました。

受け入れていただけるのか。

一笑に付されたり、お叱りを受けたりするのではないか。

そんな大きな不安を抱きながら。

 

発表者は、「釣り人の清掃活動」主催者のTさんとZさん。
わたしはパネル製作のみを担当し、フォーラムの模様をメッセンジャーやLINEで実況中継していただくのをハラハラしながら眺めていました。

その緊張感を振り返りながら、レポートしていきます。

午前中は3つのテーブルに分かれてのグループ選で、パネルを使って3分間発表します。
予選を突破すれば、午後から大きなステージでの本選。

このような会場の雰囲気に早くも圧倒されます。

 

「帰りたい\(^o^)/」
という悲痛なメッセージが届いても、わたしはただミカンの皮を剥きながら祈るのみ。

しかしありがたいことに、会場は歓迎ムードで、たくさんの温かい激励メッセージまでいただきました。

このメッセージカードはおひとりにつき1枚。数あるグループの中からあえて、釣り人による清掃活動にメッセージを寄せてくださったのです。

前回清掃活動に来てくださった河川レンジャーの眞田さんからのメッセージも!ありがとうございます。

 

 

予想外の展開…なんと、予選突破。

本選に進むことができました!

緊張の本選が始まります。 

発表したご本人曰く「パネル芸。まるでコントのよう。」
発表者の中でスーツを着ていたのは実はこのお2人だけだったとか。

 

審査結果の発表です。  

本選でも、「釣り人による清掃活動」に1票が・・・ありがとうございます!

グランプリは「渋川小学校 滋賀の郷土料理学習実行委員会」様

準グランプリは「家棟川・童子川・中ノ池川にビワマスを戻すプロジェクト」様

先日一緒に清掃活動をしてくださり、10年連続でフォーラムに参加されている瀬田川リバプレ隊の皆様も「山紫水明賞」を受賞されました。

おめでとうございます!

グランプリの 渋川小学校 の皆様と滋賀県の三日月知事。

 

 そして。

 

奇跡は起きました。

 

 

マザーレイクフォーラム賞  

「釣り人による清掃活動」

 

この瞬間、会場がわっ!と湧いたそうです。

 

環境保全に取り組む方々が集まるマザーレイクフォーラムの名を冠したとても栄誉ある賞を、釣り人に与えてくださったのです!

さらに

親愛なる川の守り人賞

「釣り人による清掃活動」  

たいへんありがたいご講評の一部をご紹介します。

「釣り人の方がこういう会に来られるというのは初めてで、いままでも清掃をされてたそうだけれども、なかなかそういう活動が表に出てこなかった。
釣り人の方のごみというのが実は大きな問題にもなっている中、今日もちょっと怒られるんちゃうかと思いながら、アウェー感がある中で、非常に勇気ある一歩を踏み出していただいた。私はそこに非常に感激しております。
ぜひこれからもどんどんこの輪を広げていただいて、釣り人の方もこういう場にきて発表していただけるように、応援していきたいと思います」(会場から拍手)

 

全滋賀が泣く、というか…非常に感激しております
しかもこの釣り人の方と一緒に作業をしておられるのが、この淡海の川作りフォーラムを長年支えてくださったリバプレ隊さんであり、河川レンジャーさんでありということで、もう・・・(言葉に詰まられる)感極まっております」

 

ウォーターステーション琵琶のT様からも、フォーラムの中盤からすでに
「私、泣いています」
というメッセージが届き、わたしも涙が止まりませんでした。

ただただ、ありがとうございますとしか、言えません。

そして震え上がるような状況で発表してくれたTさんとZさん、本当におつかれさまでした。
この数日間、思い出しては、目から放水しっぱなしです。

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「運は人が運んでくるもの」と聞いたことがあります。 

だれかとの出会いと協力があってこそ、新しい扉が開かれます。

今回のフォーラムへの参加も受賞も、釣り人以外の方たちとの協働と出会いがなければ、決してたどり着くことのできない場所でした。

そして、これまで水辺で清掃活動を続けてきた数多くの釣り人の行動、投稿、思いがあったからこそ、前に進むことができました。

集まったことをきっかけに、次の一歩、次の行動が生まれる。

そんな清掃活動を、今後も継続していきたいと思います。

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最後にあらためて

今回のフォーラム参加を強力に後押ししていただいたうえ、当日も応援してくださったウォーターステーション琵琶のT様(前回清掃にもご参加くださいました)。

会場で温かく迎えてくださった他団体、出席者の皆様。

懇親会で次回に向けてのアドバイスまでくださった自治体の皆様、大学の先生方。

勇気ある一歩と称えてくださいましたが、もっと大きな勇気をいただきました。さらに活動を広げていきます。ありがとうございました。

そして、こんな素晴らしい経験をプレゼントしてくれた琵琶湖と瀬田川にも。ありがとう!